【できる?できない?】今ある印鑑と同じ印鑑を作ること
部屋の鍵などは紛失した時のために合い鍵を作る人も多いですよね。
印鑑もなくしてしまうといろいろと不都合なことが多いので、今ある印鑑と全く同じ印鑑を作って保管しておいたら便利だとは思いませんか?
果たしてこんなことは可能なのでしょうか。
同じ印鑑を作ることは偽造にあたる
印鑑屋さんに頼んでみると、まともなお店なら絶対に同じ印鑑を作ることは断ります。
それは偽造にあたるからです。
また、完全に手彫りをしている場合は、技術的にも全く同じ印鑑を作成することは不可能です。
見た目はそっくりに作ることができても、印影を照合するとどうしても違いが出てきてしまいます。
それは技術が未熟なのではなく、手彫りのいいところなのです。
同じ印鑑が作れない=セキュリティもバッチリ!
また、まったく同じ印鑑を簡単に作ることができたら、セキュリティの面でも不安ですよね。
あなたが知らないうちに印鑑を盗み出し、同じものを作ってまたあなたの元に返しておけば、気づかないうちに勝手に印鑑を使って不正を行うことができます。
紛失したり盗まれたりした場合には新しい印鑑を登録するでしょうから、そのような事態を避けることができます。
機械彫りの場合は技術的には全く同じ印鑑を作ることは可能ですが、まともな印鑑屋さんならそのようなことは絶対に行ってくれません。
認印なら大丈夫?
実印や銀行印などは偽造されると影響が大変大きいですから、まったく同じ印鑑を作ることが無理なのは分かります。
それでは、ただの認印なら作ってもらえるでしょうか。
認印といえど×
これも、不可能です。
これを認めてしまうと、もしその印鑑が盗まれたものだった場合、盗んだ人が「ただの認印だから」と言って偽造することができるからです。
犯罪とは関係なくただ単に自分の印鑑を作りたいだけなのに、と思っても安全のためにはそれはできないのです。
実は市販の三文判も全く同じものはめったにない
メーカーの話では、文具店に置いてある三文判でも仕上げで少しずつ変えてあるため、まったく同じものは7〜8年の間は見つからないそうです。
印鑑というものはそれぐらい大事なものなのです。